昨日は東邦大学のS教授にお会いした。

佐藤がその昔MRだった時に千葉大学を担当していた時期があり、その時、非常に

お世話になった方であり、超優秀な先生だ。

今回、PBAのマーケティングアカデミーの9月講座の講義をお願いし、お引き受け頂ける

ことになった。

S教授のご専門領域とは全く見当違いのテーマでの講義だけに、ご無理を言ってのお願い

だった。因みにテーマは、『MRディテール活動に潜む製薬企業の盲点』だ。

何故、S教授にこのテーマでの講義をお願いしたのか?

それは、臨床医としても教育者、研究者としてもピカ一の実績をお持ちになっているS先生は

昔から“仕事”に対しての哲学をもたれており、MRだった佐藤の心にグサリとくる教えを

授かったからだ。

国際学会でもご活躍であり、ご自分の専門領域のお話ならば、いともたやすくやって頂ける

のだが、敢えて、昔から強い信念をお持ちであり、その影響を受けたMRは多かっただろうと

推測するからだ。

一方で、最近の薬業界誌に連載されているMR向けの記事の中に、医師になってそんなに

経験も積んでいない若い医師による連載記事が、たいそう大々的に扱われていることに

嫌悪感を感じている。出版社は、執筆者の人選にもっと慎重になるべきではないのか。

少なくとも、その連載記事からして、その執筆者は「表層理解」であって「深層理解」にまで

至っていないと印象づけられる。 非常に残念なことだ。

9月のS教授の講義は、きっと製薬業界に警鐘を鳴らすとともに、MR教育のあり方を

根本的に見直さざるを得ないと感じることになろう。

実績があり、医学に大きな貢献を残しているドクターのお話を是非、お聞き願いたい。