全日空(ANA)がついに“ゾロ”に手を出すことに!

 

と言っても、航空業界での“ゾロ”すなわちLCC(格安航空会社)のことだ。

香港の投資会社ファーストイースタン投資グル−プとの共同出資でLCCを設立する。

ただ、ANAのブランドは使わずに別名での航空会社とするそうだ。

つまり、ANAブランドのままだと、客が一般のANAと同等の期待を持たれかねないかららしい。

LCCの運営もANAとは完全に独立してのスタートになるというが、ANA本体との競合になる

可能性は否定できない。

ちょうど、この構図は製薬業界におけるジェネリック参入をしている新薬メーカーのケース

に似る。

ただ、医薬品の場合は、新薬メーカーの企業ブランドのままの方がどちらかというと信頼性や

満足度が高い傾向が顧客インサイトに見られるので、ニュアンスは違うだろう。

今回のANAによるLCCの設立に関しては、外国航空LCCへの敵対との見方もあることから

その運行路線を親会社の路線と被らないように設定すれば商機は見出せるかもしれない。

 

いずれにしても、ANAのLCCの今後の行方を見守り、医薬品業界での応用例にも使える

実績を積んでもらいたいものだ。